葬儀の会場は、空調が効きすぎていたり、逆に屋外での移動があったりと、髪型が崩れやすい環境にあることが多いものです。特に湿気や乾燥は前髪の大敵で、せっかく整えたのに会場に着く頃にはボサボサになっていた、という経験を持つ方もいるでしょう。葬儀参列時の前髪の乱れを防ぐためには、事前の対策と現場でのリカバリー方法の両方を知っておくことが大切です。まず、崩れを防ぐための強力な味方が「ヘアベース(下地剤)」の使用です。髪を乾かす前に、前髪の根元に少量のベースミストやムースを馴染ませることで、髪の1本1本がしっかりとし、湿気に強くなります。その後、アイロンで形を整えたら、熱が冷めるまで手で押さえて固定するのがポイントです。髪は熱が冷める瞬間に形が定着するため、この数秒の待ち時間がキープ力を飛躍的に高めます。次に、外出先での対策として、バッグの中に「コーム」と「小さなヘアスプレー」を忍ばせておきましょう。式場に到着したら、まずは鏡でチェック。乱れがあれば、コームにスプレーを少量かけてから、前髪を優しくとかします。これにより、表面だけを再固定でき、つけすぎによる不自然なテカリも防げます。また、長時間のお辞儀や移動で前髪が割れてしまった場合は、指先にほんの少しだけワックスをつけ、割れた部分をなぞるようにして馴染ませると、綺麗に元に戻ります。さらに、最近は「前髪グルー」という、肌に前髪を直接貼り付けて固定する製品も販売されています。これを使えば、お辞儀をしても前髪が一切動かないため、絶対に崩したくないという方には非常に有効な選択肢です。ただし、肌が弱い方は注意が必要ですし、あまりに不自然な固定にならないよう練習が必要です。葬儀の場では、何度も鏡を見るのはマナー違反とされますが、お手洗いに立った際などにサッと直せる準備があれば、心に余裕が生まれます。髪の乱れは心の乱れに通じるとも言われます。整った前髪を維持することで、周囲に落ち着いた印象を与え、自分自身も穏やかな気持ちで供養に専念することができるでしょう。
葬儀参列時の前髪の乱れを防ぐための効果的な対策