正社員だけでなく、パートタイマーやアルバイトとして働く人々にとっても、身内の不幸は、等しく突然訪れる、辛い出来事です。そのような時に、職場に休みを申請する際の、丁寧で誠実な連絡は、あなたの責任感と、職場への敬意を示す上で、非常に重要です。正社員と異なり、アルバイトの場合は、必ずしも就業規則で「忌引き休暇」という制度が定められているわけではありません。しかし、だからといって、休めないわけでは、決してありません。まずは、雇用契約書や、職場のルールブックなどを確認し、慶弔に関する規定があるかどうかを調べてみましょう。規定があれば、それに従って申請します。もし、特別な規定がない場合でも、ほとんどの職場では、事情を汲んで、休みを許可してくれます。その際、年次有給休暇が残っていれば、それを充当するのが一般的です。連絡方法は、まず、店長やシフトを管理している責任者へ、速やかに「電話」を入れるのが基本です。しかし、相手が接客中であったり、深夜営業の店舗などで、電話連絡が難しい場合は、メールでの第一報も有効な手段となります。メールで連絡する際は、件名に「【アルバイト】忌引きによる欠勤のお願い(氏名)」と、用件と名前を必ず入れましょう。本文では、まず、誰が、いつ亡くなったのかを簡潔に伝えます。「昨日、祖母が亡くなりましたため、大変申し訳ございませんが、明日〇月〇日のシフトをお休みさせていただきたく、ご連絡いたしました」といった形です。そして、最も重要なのが、あなたの不在によって生じるシフトの穴を、どうカバーするか、という配慮です。もし、自分で代わりに入れる人を見つけられた場合は、「代わりのシフトは、〇〇さんにお願いすることができました」と報告します。もし、見つからなかった場合でも、「他の方にも声をかけてみます」といった、問題解決に協力する姿勢を示すことが、責任感の表れとなります。最後に、「店長、皆様には、急なことで大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。何卒、よろしくお願い申し上げます」と、丁寧なお詫びの言葉で締めくくります。雇用形態に関わらず、一人の働く人間として、職場への配慮を忘れず、誠実な態度で連絡すること。それが、あなたの信頼を守る、何よりの方法なのです。
アルバイトの忌引き連絡メール